今やれる時にやれることを精一杯やる!
- 公開日
- 2023/04/24
- 更新日
- 2023/04/24
学園長ブログ
全校朝会講話 学園長 高橋 雅彦
(朝日新聞3月15日の記事を基に話をしました)
先月行われた「ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)」は世界が注目する中、日本チームは全勝で見事優勝しました。テレビ放送の視聴率は軒並み40%を超え、その注目度の高さがうかがえます。
代表メンバーの一人でキャッチャーの甲斐拓也(かい たくや)選手は試合前にいつも「心」という文字をグラウンドに書くそうです。この言葉は、甲斐選手がまだ高校1年生だった時に野球部のマネージャーだった3年生の大崎耀子(おおさき あきこ)さんがチームに贈った言葉です。大崎さんは2年生の時にがんの診断を受け、甲斐選手が入学した時は既に末期でした。それでもマスク姿で部員をサポートし、夏の県大会では記録員としてベンチ入りもしました。しかし、2008年10月、大崎さんは17歳で亡くなりました。
彼女が闘病中に残した3冊のノートには、野球部への思いがつづられていました。そして、「死」に直面し、揺れ動く気持ちも。「まだしたいことあるのにな」。大崎さんは「心」と書かれた色紙をチームに託しました。そこには離れていても「心は一つ」という大崎さんの思いが込められています。私たちは毎日を懸命に生きているでしょうか。「野球ができるのが、当たり前のことだと思ってはいけない」。プロ野球選手になった甲斐選手はそんな思いを込めて「心」という文字を今でも書き続けています。
「今やれる時にやれることを精一杯やる!」
そうした気持ちを大切に毎日を過ごしてください。