GIGAスクール 功罪
- 公開日
- 2025/07/14
- 更新日
- 2025/07/14
学園長ブログ
当学園では、原則、タブレットは、毎日持ち帰り、家庭学習や予習・復習等に有効利用することになっています。しかし、学習以外に使ったりネットトラブルに巻き込まれたりする子どももいないわけではありません。そこで、夏休みを目前に、生徒指導主事から全校の子どもに対して、貸与しているタブレット端末およびインターネットメディアの利用について指導をしてもらいました。写真は、全体指導、グループワークの様子です。
さて、GIGAスクール構想により、公立小中学校では、1人1台タブレット端末が整備され数年が経ちましたが、学校現場では、その功罪がはっきりしてきたように思います。
メリットとしては、個別最適な学びが可能になったことや多様な学びににフィットしやすくなったとだと実感しています。また、災害など有事の時や不登校など、学校以外の場所でも学べる教育保障なども大きな効果があると思います。一方で、メリットとしては、子どもにより使用の質に差が出てきたこと、ネット依存や使用マナーの問題が浮き彫りになってきたことがあります。
タブレット端末は、魔法の道具ではありません。指導する教員にとっても、指導力があってこそ発揮する道具ということを忘れてはなりません。ОECÐのPISA調査で長年高い評価を得ていたフィンランドが近年、一部でタブレット教育から「紙中心教育」へと転換しています。その背景や理由は興味深いですが・・・。子ども、保護者と共に、GIGAスクール構想の功罪を理解したうえでタブレット端末及びインターネットメディアの利用について指導していかなくてはならないと感じます。